補綴物(被せ物)
治療前
治療後
左下の違和感、写真を見るだけでどの歯が問題か分かりますか?実際の所、私達の仕事は「時に患者の漠然とした言葉から、本質を見抜く事。」を要求されます。その見抜き方一つで、オーバートリートメントにもなる可能性も出るかもしれません。違和感と言う訴えは、時に臨床を悩ます代物なのです。だから、臨床では患者の訴える言葉の意味を一生懸命考える必要があると心掛けています。
治療中
補綴を外したところ、土台がむし歯だっだの、患者に写真を見せ土台のやり直しについて説明し、患者がやり直しを希望。歯茎の病的赤み(発赤)を確認して頂ければ、幸いです。
良く噛めるようになった結果、一番奥の歯牙の咬合面形態が分かりやすくなっていると思います。当院で特別な事はしていません。左下6に関し、咬合面の角度が変わっている事、歯の凸凹が回復されている事、ここら辺に気付いて頂けると嬉しいです。最後臼歯の変化は、正に左下が噛めるようになった事で確認出来た副次効果と言えるのではないでしょうか。
左下6の頬側サイドの歯茎を見て下さい。痩せ細っていた歯茎が、血流が回復することによって、あるべき厚みの回復が起きました。噛み合わせと、歯周組織との関係と言えます。歯周組織と、補綴を分けて考えるのではなく、共に関わる関係と捉える事。これが正に、歯周補綴の捉え方になります。臨床の難しさでした。